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マンションには庭がなく、またお隣や上下階の住民への配慮が必要で、一戸建てで暮らしている方にとっては暮らしにくいというイメージもあるのかも知れません。しかし土地代や税金のことを考えると「棲家をマンションで!」という選択肢もありなのではないでしょうか。
マンションは基本的に平面造り(ワンフロア)が多く、高齢者が苦手とする階段がないという利点や、外装や主要配管の修繕をマンション全体で実施してくれることなどを考えると、案外暮らしやすいのかも知れません。
地方では一戸建てで暮らす団塊世代の方も多いと思いますが、生活利便性を考えると、やはり周辺にスーパーやコンビニも多く、バスやタクシーを利用しやすい都会や駅前は、高齢者にとって暮らしやすい場所なのではないでしょうか。

また、マンションは概ね耐震基準を満たした建物が多く、大掛かりな耐震リフォームをしなくてすみますので、間仕切りの変更や住宅設備機器のグレードアップなどが中心になります。つまり一戸建てのリフォームより、費用を少なくできる可能性が高いということです。年金生活者にもやさしいリフォームといえるのかも。

そこで、高齢者にとって暮らしやすいマンションを、団塊世代が豊かに、また幸せに暮らせる住まいにするプランを考えます。
キーワードは「どのように暮らせるのか」という視点で、次の項目にそってご紹介します。
  ・ 充実した毎日をおくる
  ・ のんびりした毎日をおくる
  ・ 健康的な毎日をおくる
これらの暮らしぶりに合わせた団塊世代向けで終の棲家となりえるマンションリフォームをどうぞ。
マンションは大きく分けて2種類に分類できます。ひとつが階段型と言われるもので、もうひとつが廊下型と言われるものです。階段型のほうがプライバシーの確保がやりやすいといわれていますが、エレベーターなどを共有するのであれば廊下型のほうが有利です。
今回は、ちょっと古いマンションに多い、階段型をベースにリフォームプランをご提案します。





充実した毎日をおくれるマンションリフォームのひとつめです。
庭があるわけでもなく、いくつも部屋数があるわけでもないマンションですが、子ども達が巣立ち、二人っきりになった生活ではそれほど多くの部屋数が必要ではないので、やりたいことを絞り込み、それに対応したプランを考えます。



とにかくまずは、何でもできそうな広い空間を設置しましょう。
趣味である絵や書道を楽しんだり、楽器を演奏したり、ゴルフの練習をしたり。女性ならフラダンスの練習をしたり日本舞踊の練習をしたりできる空間です。



広い空間なら近所の子ども達向けにピアノ教室を開いたり、習字やそろばんといった昔ながらの塾を開くことも可能です。
まずは、玄関のそばにそんな空間を造ってみましょう。できるだけ騒音が近所に響かないよう防音対策をしっかりと考えて。


その広い空間をつくるためにどこかの空間を削る必要がでてきます。今回はダイニングキッチンからその空間をちょっといただきました。
最近ではコンビニやスーパーで一人用や二人用の惣菜が安く手に入れやすくなっています。手間のかかる料理や手の込んだ料理は、これらコンビニなどから買ってくるか近所のレストランで済ませるという選択肢ができるなら、キッチンやダイニングはほんとに小さな空間で用を足します。
茶の間は畳のスペースにしてもいいでしょうし、ゆったりとした大き目のソファを置いてもいいかもしれません。
たまにみるテレビが、ゆったりと見れる空間ならリビングもそれほど広い必要はなくなります。
寝室はベッド対応が望ましいところ。
ベッドが置けて収納もたっぷりと。日当たりのいいあったかな空間であれば、ここもそれほど広い空間にする必要がないと思います。また、寝室とリビングとの境界をスライディングウォールなどで仕切れば、シーンに応じて広い空間ができあがります。
水廻りは空間にゆとりがほしいので、ドアの幅や通路の幅にゆとりがもてる広さを確保。のんびりゆったり入れるお風呂とともに快適で使いやすい水廻りを目指します。
マンションリフォームではこのように限られたスペースにメリハリをつけていくことで、使いやすく快適な住まいにリフォームできます。まずは、LDKのスペースを、少しばかり趣味の部屋と水廻りに集め、充実した毎日をおくれるリフォームプランです。


充実した毎日をおくるもうひとつの方法が家族とのコミュニケーション。ワーカホリック(仕事中毒)といわれた団塊世代の方々に多い現象として、引退した後、時間をどのように使って過ごせばいいのかわからないというシーンをよく聞きます。
趣味もなくこれといってやりたいことも見つからないという方が経験する感覚だと思います。でも、たまに遊びに来る孫や子ども達と楽しいひと時を過ごしたいとか、週末くらいは家族と一緒に食事したいと思っている方に向け、たまには家族とコミュニケーションを育めるマンションリフォームはいかがでしょうか。
まず、一般的なマンションでは当たり前のお風呂をちょっとだけ大きなものにしてみましょう。孫と一緒にお風呂に入ることもできるし、毎日の入浴タイムが楽しみになるかも。
大きな浴室を実現するための広さのゆとりは、使わなくなった小部屋をなくしていきます。LDKとして南側に設置されている空間からちょっといただいて、洗面や洗濯スペースも一緒にちょっとゆったりとした水廻りを考えてみましょう。
PS(パイプシャフト)からの距離さえ間違わなければ、問題なく広いスペースができあがります。
さて、少し空間をいただいたLDKですが、ここではたまにくる孫を中心とした空間にするのか、毎日の暮らしを中心にするのかで多少つくり方が変わってきます。
お勧めは畳コーナーの設置です。
畳は部屋やコーナーを多用途に利用できます。椅子やテーブル式の洋間は、なんとなくその部屋やコーナーの用途を限定してしまいますが、畳なら、あるときは茶の間になり、あるときは寝室になり、あるときは作業場になりと、必要なシーンに応じた使い方ができるんです。
バリアフリーが必要だからといってフローリングと同じ高さでフラットにする必要はありません。逆に一段高い畳コーナーにしたほうが、床下を収納にすることもできますし、なによりゴロンとしやすくなるのです。
孫と一緒にTVゲームをやるときも、畳コーナーなら自由な場所で自由な姿勢で楽しめます。
ダイニングはちょっと広めのテーブルがお勧め。奥様のティータイムの場所にできるとともに、久しぶりの家族一緒の食事も大人数で楽しめます。
北側にあった2つの洋室はひとつにまとめ、書斎コーナーをつくることもお勧めです。奥様のティータイムを邪魔しない旦那様の避難場所として、また読書や音楽鑑賞を楽しむ場所として利用できます。決め手はゆったりとした大き目の椅子の設置。基本はひとりの時間を楽しむスペースとして設置すればいいので、ソファではなくリクライニングチェアがいい。座ると個室に感じられる程度の高さで書棚を設置して、ひとりの時間を楽しむ空間が充実した毎日にしてくれるかも。


アクティブなシニアが増えつつある現在、趣味や特技に励んだり、ボランティアや仕事に打込んだりする団塊世代は多くなってきましたが、やはり基本はゆったりのんびり過ごしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
体力の衰えとともに、毎日アクティブに暮らすことが難しくなってくるころでもあるでしょうし、自分の身体の調子や気分に応じて、好きなように自由に暮らせることが健康の秘訣だったりするかも知れません。そうは言っても毎日何もやることがないという状況になってしまっては、気力も衰えていくかも知れませんから、多少の刺激は必要かも。
そこでまず、団塊世代の年代の方々にお勧めしたいのが和室の活用です。やはり、和室は日本人の住文化をささえる環境のひとつですし、なにかと便利な空間で様々な用途に活用できます。あるときは昼寝ができる茶の間であったり、あるときは大切なお客様を接待する座敷であったり、またあるときは布団をしいて大勢の人が宿泊できる寝室であったり・・・。
とにかく日本の住文化のひとつ「空間の活用」ができる場所として和室はお勧めです。

一般的にマンションには北側の寝室と、南側のリビング脇に申し訳程度に6畳くらいの和室がある場合が多いのですが、のんびり暮らすための空間演出として、で〜んと広い大きな和室を考えてみました。


約10畳あるこの南側の和室スペースは、食事をするダイニングであり、またのんびりテレビや映画を見るリビングであり、またお客様を迎える座敷に変わります。
せっかくなので窓際には無垢の木を張った広縁を設置しましょう。明るく快適な場所で新聞を読んだり、爪を切ったりするスペースとして利用できますし、なにより和室空間に広さとゆとりが演出できます。
壁際は、もちろん仏壇を置いたり床の間にしたりすることもできますから、ご要望に応じてお好みの和風演出をしてあげたいものです。
ついでに押入れを充実しておけば、孫が遊びにきて宿泊するときでも対応できますし、大勢の友達を集めて宴会をするときの座布団や座卓の収納も可能です。
寝室には広めのクローゼットを設置して、和室ゾーンと寝室ゾーンをそれぞれパブリックゾーンとプライベートゾーンに分けることで、自分たちもそして来客してくれた方も気兼ねのない利用が可能になります。
できればトイレや洗面、お風呂といった水廻りは、スペースにゆとりを持たせたプランで考え、将来への対応にも配慮しておくとさらに安心できる住まいになっていきます。



年齢を重ねていくほど、健康が一番大切だと感じる方は多いのでしょう。団塊世代の方々はそれぞれに健康に気を配った暮らしをしていらっしゃいます。
例えば毎日ウォーキングをしたり、週に一度はスポーツをしたり。また食事に気をつけている方も多く、塩分を控えめにしたり、野菜や魚を中心とした食事を心がけたり・・・。健康な身体は充実した暮らしをするための基本なのだと思います。
マンション暮らしの場合、エレベーターつきの場合とそうでない場合、また低層階に暮らす場合と高層階の場合など、住まいの状況で多少運動量に差が出ますが、部屋の中で運動できる工夫を考えるより、食事や睡眠、さらにその他の要素で健康に暮らすプランを考えていきたいと思います。
まずは寝室。
特に女性に多いと言われている夫婦別室への希望。
いびきがうるさくて眠れないとか、生活の時間帯の違いとかいろいろなご意見はあると思いますが、もしものときのことを考えると、やはり同室で就寝されたほうが安心できる場合もあるのではないでしょうか。
二人のベッドの距離を少し離し、中間に棚を設置したり、間仕切りをしたりするなどの工夫をしたとしても、できれば気配は感じられるような配慮はしたいものです。
専用のクローゼットをそれぞれに設置し、出入り口も相手に遠慮しなくてすむような場所に設置すれば、生活時間帯のズレによる睡眠不足も少しは緩和されるかも知れません。
健康に暮らすために、食事も大切。
二人きりの食事ですと、どうしても簡単にすませてしまう可能性も高く、味気ない食事になってしまいます。気の合う人たちと一緒に食事してこそ、おいしく身体にもこころにも健康な食事になるのでは。

そこで子どもや孫を呼んで楽しく食事できたり、近所の友達や旧友との友好を深めたりできるダイニングキッチンなんてどうでしょう。オープンなキッチンなら友達も一緒に調理や片付けをできますから気兼ねいらず。招待する側もされた側も気楽においしい食事会が開催できます。
長時間座っていても疲れずのんびりできる椅子で、楽しい時間を過ごしていただきましょう。
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