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住まいの構造や工法、使用する材料などは地域性やお客様の予算によって適正なものをチョイスすることが大切。
過大な投資につながる、豪華な建材や行き過ぎた工法は、経済的な負担になる場合もありますから、できるだけ、必要最低限の仕様と工法で豊かな住環境を提供するほうがいいと考えています。
当然、住まいは大きな投資を伴う「資産」ですから、できるだけ長く使える必要があります。
つまり、30年という短い期間ではなく、できれば100年という3世代が暮らせる住まいにしたほうが、家族みんなが幸せに暮らせるわけですから。
だからといって、住宅ローンに自分の生涯を縛られるというのは、おかしなものだと考えています。
時代とともにライフスタイルも変化していくでしょうし、住宅設備機器も進化していくでしょう。
できれば、手軽な工事で、自分たちの暮らしやすい住まいにできたほうが、長く使えるとともに、我慢しなくても快適に暮らせます。
その方法として、SI(スケルトン・インフィル)という、構造体とインテリアを分けて考え、造られた住まいを推奨しています。

そうは言っても幸せに暮らすための最低限の仕様はあると思っています。
耐震性能や防火性能などの基本は、建築基準法にそって建てることは当然ですが、特に考慮したいのは住まいの「湿気対策」です。
全国的に多湿な気候の日本では、湿度の調整が住まいの快適さを左右します。
気温が多少高くても湿度が低ければ快適に過ごせます。
逆に冬の寒さも適度な湿度であればそれほど気にせず暮らせます。
最もやっかいなことは高湿度から発生する「結露」です。
目に見える窓の結露は拭けばなくなりますが、壁の内部や床下、天井裏に発生する結露は、住まいの寿命にも影響しますし、なによりシロアリの被害にもあいやすくなります。
さらに、室内での熱中症もこの湿度が影響しているとも言われていますので、住まいの湿気対策は万全にしておきたいものです。
対策としては、風通しを良くすること、室内換気がしっかりできること、湿気を調整する建材を適度に使用することを心がけています。
実はこういう住まいの造り方は、日本古来の建築工法ともいえるもので、昔の住まいはまさにこのようなことに気を使いながら建築していました。建材の進化は、コストを安くし、性能を向上させてきましたが、これらの建材を使って住まいを造るというプロセスで、日本伝統の建築工法や技術が必要になり、建築家や工務店の能力が必要になってくるのだと思っています。
とにかく、日本の住まいが長持ちするかどうかのカギがこの湿気対策です。

最近の住まいづくりは「スマートハウス」に代表されるゼロエネルギー住宅が主流です。
太陽光発電システムを設置したり、エネファームやエコキュートを設置したりするだけではなく、住まいの断熱性能を上げ省エネルギーな住まいを目指しています。
予算に余裕があればぜひこの省エネルギー住宅を目指すべきだと思いますし、できれば自然エネルギーを大いに活用する住まいにしたい。
地熱、太陽熱、風通しなどを活用し、できるだけエアコンを使わなくても快適に暮らせる住まいなら、日々の光熱費も気にしなくてすみますし、地球温暖化や子ども達の将来にも良い影響を与えてくれると考えています。
建材メーカーや研究者のおかげで、これら自然エネルギーを活用した住まいづくりは日々進化しています。まだまだ研究途中のものもありますが、勉強と研究を進めながら理想の住まいづくりを実現したいと考えています。
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