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住まいには様々な使い方や目的があると思います。子育てする場所、家族と過ごす場所、休息する場所、好きなことをする場所、のんびり過ごす場所、何もしないで居られる場所・・・。
目的に応じて環境を整えることが大切だと思うようになってから、住まいの設計もそういう考えて行ってきました。そこで暮らす方々が住まいに何を求めていて、どのような環境にすればいいのかと。またその目的に応じた環境を創造することが設計者の役割なんだと。
でも、時と場合に応じて、人々は住まいに対して様々なことを求めます。
ひとりの人であっても年齢や家族構成によっても要求が違ってきます。例えば子育てが大変な時期であれば、子育てしやすい環境を求めるでしょうし、子育てが終わり夫婦ふたりっきりで暮らすようになれば、のんびりと暮らせる環境や、何らかの生きがいを感じられる環境を求めるでしょう。
つまり、住まいは何十年と暮らす場所ですから、ライフステージやライフスタイルの変化によってその目的が変わっていくということに気づいたのです。子育ての期間はせいぜい20年くらい。マイホームを建てたいと思いはじめる時期が、子育ての時期とかぶる方も多いので、新築するときは最優先で子育てしやすい環境を求めます。しかし住まいは20年以上使うものですし、今や平均寿命80歳と考えると30歳でマイホームを建てたとしたら50年くらいは住み続ける ことになるわけです。
そんなことにも気づかず住宅の設計をしてきたことは、いまさらながら非常に恥ずかしい思いなのですけど・・・。では改めて住まいの目的とは何なのだろうと考えて出た答えが「住まいは幸せに暮らす」という目的のために存在するのだろうということなんです。
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では「幸せな暮らし」ってどんな暮らしでしょうか。
人によっても、また年齢や背景によっても人それぞれです。さらに加齢や家族構成の変化によっても幸せの感じ方は変わっていくでしょう。
使いやすいキッチンや浴室に幸せを感じる場合もあるでしょう。
午後のあったかな日差しの中でのんびりと過ごす瞬間に幸せを感じるのかも知れまん。
家族で鍋を囲み楽しく過ごした後でしみじみと幸せを感じることもあり、好きな本を読みながら空想の世界に浸っているときに幸せを感じる方がいらっしゃるかも知れません。
実は幸せを感じる瞬間は、住まいの造り方に大きな影響を受けるわけではないのではないでしょうか。
多少の不便さや不快なことも、
しょうがないと我慢さえすれば時として幸せを感じられる瞬間はありますし。
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でもしかし、少なからず住まいが幸せな暮らしに影響を与える場合があります。
例えば高額で生涯にわたる住宅ローンの返済。コミュニケーション不足が起こす家族崩壊。原因がいまだに解明されない引きこもりや少年少女犯罪。孤独死や育児放棄などなど、幸せとは感じられない暮らしのきっかけが住まいのつくりようにあるとしたら大きな問題です。
個人一人ひとりやひとつの家族が幸せに暮らせる住まいを創造することも大切なことですが、
「住まいが原因で不幸な暮らしにならないようにする」
ことも大切だと思います。できるだけ多くの人に幸せに暮らせる住まいを提供したい。できるだけ多くの家族が幸せを感じられる住まいを増やしたい。そんな思いで住宅設計をしています。
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日本の住環境は大きく変わってきました。
一生、生まれた土地で暮らすことが当たり前だった時代では大家族が暮らせる住まいが当たり前でした。卒業を期に都会に出てそのまま暮らす人が増え始めたころ核家族といわれる一世帯の家族が暮らせる住まいが増えてきました。今では定年になり改めて生まれた土地に帰る人がいたり、沖縄や北海道や海外など自然を身近に感じられる土地に移住したりする人や、平日は働きやすい場所で暮らし週末だけ自然いっぱいな場所で暮らしたいという人も出てきました。さらに、歳をとって身体の自由が利かなくなったとき若い者に迷惑をかけたくないと考え、高齢者対応施設に入りたいと考えている人もいます。まさに今は住まい選びが本当に自由で豊富な時代 になってきました。
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一戸建ての住宅設計だけではなく、マンションや別荘から、高齢者施設や商業施設など様々な建築設計を経験させていただいた自分が、社会に貢献できることって何だろうと考えたとき、住まいの造り方や選び方はもっともっと自由で沢山あるんだということを知ってもらうことなのかもしれないと思いました。
そのためには、様々な暮らしに対応した住まいのサンプルを色々な人にお見せして、必要であればその住まいを建て、供給することが必要なのではないかと。
自分のライフスタイルや生活環境と住まいの造りようが合っていないと幸せを感じにくくなります。自分に合った住まいをいろんな選択肢から選び、毎日を、幸せを感じながら暮らしていただければ嬉しいなぁ。
なぜなら「住まいは幸せに暮らすためにある」のですから。
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